突き付けられた俺の携帯履歴

気持ち良く風呂から上がると、何やら部屋の中が重苦しい雰囲気で、その中でメソメソ彼女が泣いていて。
テレビに感動しているのかと見れば、行列の出来る法律相談所だからそれは無い。
俺:「どしたの?」
彼女「これ!」
差し出された俺の携帯履歴に、一瞬にして湯冷めならぬ青ざめてしまった。
そこから始まった、泣き叫ぶか如き彼女からの問い詰めと不満と怒りとその他諸々。
何をわめいていたのかハッキリと覚えていないけれど、とにかく「浮気ずるな!」「私だけを見ていて!」といった事を延々繰り返されたと思う。
完全に防戦一方の俺は「違う!」「違う!」と、彼女が泣いて酸素を吸ってる間に繰り返すのが精一杯だった。

どれくらいの時間、そんな防戦一方が続いたのだろうか。
次第に冷静さを取り戻して来た彼女、今度は感情をぶつけるだけから「理詰め」で問い詰めて来たので、更に窮地に。
冷静に思えば、全て彼女の言い分が「ごもっとも」だから、それをひっくり返し続ける根気は、もはやあの時の俺には残っていなかった。

それにしても蛇かすっぽんかと思う程、執拗に感じられた彼女の問い詰めに、正直それまでの愛情以上の恐怖感を覚えたのも事実。
お約束通り風邪を喰らうワ、その時は一応何とか収まりがつきましたが、その後の束縛が半端この上無く。
とにかく存在自体が重たく感じられてしまい、結局別れてしまいました。
「防水携帯に変えて風呂場にも持って入ろう」・・・そんな学びが収穫だったかも?